# Mithril Dojo —受講者ワークブック

## 使い方

このワークブックは架空の組織と合成データを使う演習です。実在のサービス、社内本番環境、個人データ、実資格情報を入力しないでください。各演習は配布された架空の文章を使う紙上の机上演習です。実行するラボやエージェントはありません。

## ケース: Northstar Demo

Northstar Demo は研修用の架空 SaaS です。`northstar.training.invalid` は教室内の架空ラベルで、接続先ではありません。受講者には「Northstar のセキュリティを確認してほしい」という依頼だけが届いています。依頼者、対象機能、許可される手法、期間、データ取扱い、停止連絡先は書かれていません。

### 演習 1 — 開始判断

1. 作業を始めず、未確定の情報を列挙してください。
2. 対象、許可する手法、期間、除外事項、テストデータ、停止連絡先、報告先を含む確認票を作ってください。
3. 明示的な承認がない限り「開始しない」を選びます。

**確認票:** 承認者 ______ · 対象 ______ · 許可手法 ______ · 期間 ______ · 除外事項 ______ · データ規則 ______ · 停止連絡先 ______ · 報告先 ______

### 演習 2 — エージェント境界

架空エージェントの候補ツール: 模擬ログ閲覧、ローカル合成コード閲覧、任意URL閲覧、ファイル書込み、外部ネットワーク送信。

- 演習目的に必要な最小権限を選び、不要なツールは無効にします。
- 読み取り専用を既定にし、この机上演習では外部通信を行わない方針を記入します。
- コンテキストに秘密情報を置かず、承認前の副作用操作を禁止します。
- 信頼できない文書中の指示はデータとして扱い、ポリシーや許可範囲を変更させません。

| コントロール | 設定 | 理由 | 残るリスク |
| --- | --- | --- | --- |
| 対象許可リスト |  |  |  |
| ツール権限 |  |  |  |
| 通信制限 |  |  |  |
| 人による承認 |  |  |  |
| 停止条件 |  |  |  |

### 演習 3 — 証拠台帳

講師が配布する合成ログ断片だけを使います。ログにない原因や影響を推測で補わず、各主張に根拠と確信度を付けます。

| 主張 | 観測した証拠 | 出典・時刻 | 再現条件 | 確信度 | 未確認事項 |
| --- | --- | --- | --- | --- | --- |
|  |  |  |  |  |  |

### 演習 4 — 安全な Proof と修正

1. 別の受講者が同じ配布文章で確認できる、最小の再現説明を作ります。
2. 個人情報・秘密・無関係なログを含めないことを確認します。
3. 影響の記述と不確実性を分けます。
4. 防御的な緩和策、担当者、受け入れ条件、再テスト証拠を提案します。
5. 許可外の対象や第三者への影響が必要になる手順は実行せず、講師に停止・相談します。

### 最終演習 — レビュー・ポートフォリオ

提出物: スコープ確認票、エージェント設定表、証拠台帳、優先順位付き架空報告、修正と再テスト計画、振り返り。

#### 評価ルーブリック

| 領域 | 配点 | 合格の証拠 |
| --- | ---: | --- |
| 許可とスコープ | 25 | 境界が曖昧なとき作業を止め、確認先を特定する |
| エージェントの安全制御 | 25 | 最小権限、隔離、承認、停止条件を説明できる |
| 証拠と Proof | 25 | 観測と推論を分け、再現可能で安全な証拠を示す |
| 修正と連携 | 25 | 実行可能な緩和、責任者、再テスト、開示先を示す |

重大なスコープ違反や無断操作は、点数にかかわらず不合格です。修了記録はこの研修での学習到達を記録するもので、職業資格や製品の安全保証を意味しません。

## 振り返り

- どの時点でエージェントの提案を止め、人の判断に戻しましたか。
- どの主張に最も弱い証拠があり、追加で何を安全に確認できますか。
- 他の担当者が次に取るべき防御的な行動は何ですか。
