# Dojo 昇級・昇段試験設計

更新日: 2026-10-08

## 試験の目的

試験は知識クイズではなく、安全な権限判断、技術（T）とビジネス（B）の説明、証拠の品質、修正と協働を観察します。現在は紙上の合成シナリオを中心に設計しています。実在サービスへのアクセス、脆弱性の悪用、実データ、危険なペイロードは試験に使いません。試験合格は資格・採用・CPEの保証ではありません。

## 共通の試験形式

| パート | 内容 | 配点 |
|---|---|---:|
| 知識確認 | 20問、選択・短答。許可、脅威分析、AIエージェント制御、Proof、修正、法務/事業判断を出題 | 15 |
| 合成ケース演習 | 架空のアーキテクチャ、ログ、チケット、ポリシーを読み、許可範囲、仮説、安全な確認、影響、優先順位を作成 | 25 |
| Proof/報告 | 観測・推論・未確認の分離、再現可能性、秘匿化、信頼度、限界を含む成果物 | 20 |
| 経験ポートフォリオ | FTE経験、本人の役割、成果の継続性、再利用/影響を確認。機密は限定確認 | 15 |
| 口頭レビュー/反証 | レビュアーの追加情報や反対仮説に応答し、判断を更新。ビジネス向け要約も提示 | 25 |
| **合計** |  | **100** |

### 共通合格条件

- 白帯〜1級: 合計70点以上。安全ゲートをすべて通過。対象級の課題に必要な軸を個別に確認。
- 初段: 80点以上、技術・ビジネス各軸で評価可能点の70%以上、T≥2かつB≥2。本人確認済みであること（本人確認情報は公開しない）。
- 二段〜六段: 85点以上、T/B各75%以上かつ両軸レベル3以上。複数成果と独立レビューを含む。
- 七段〜九段: 90点以上、T/B各80%以上かつ両軸レベル4相当の証拠。独立審査員3名以上。
- 十段: 点数による自動合格なし。例外的な長期貢献を独立審査員5名以上が個別審査し、全会一致を要する。
- 安全ゲート違反、証拠の捏造、本人の役割の重大な誤表示、許可範囲逸脱の擁護は点数に関係なく不合格。追試では別ケースを使う。
- 年数は経験パートの最大15点にだけ反映し、必要能力の未達を補えない。経験年数目安は別資料「career-and-compensation.md」を参照。

## 級別の試験進行

各級の昇級では共通形式を短縮・累積適用します。下記は昇級時の追加課題です。10級から1級までは教材内の合成ケースだけで受験でき、実務経験は必須ではありません。

| 昇級先 | 追加試験 | 合格の観察ポイント |
|---|---|---|
| 10級 | 許可と対象範囲の選択式＋短いスコープ票 | 曖昧な許可では開始しない。資産・期限・除外・停止条件を記載 |
| 9級 | 合成システム図の資産/信頼境界ラベル付け | 事実と仮定を分け、データの流れを説明 |
| 8級 | 合成ログのタイムライン作成 | 観測と解釈を分け、不確実性を記載 |
| 7級 | 3つの仮説の安全な切り分け案 | 影響のない確認方法、停止条件、必要な承認を優先 |
| 6級 | 複数所見の重大度と根拠を比較 | 深刻度を誇張せず、影響・可能性・信頼度を説明 |
| 5級 | 秘匿化済みProofと技術報告 | 第三者が机上で追跡可能。秘密や不要な個人情報を含めない |
| 4級 | 役割別の技術/経営向け要約 | 同じ根拠から異なる読者に正確に説明 |
| 3級 | 修正候補2案のトレードオフ比較 | コスト、可用性、残余リスク、担当を扱う |
| 2級 | 合成ケースの再テスト受入条件と回帰計画 | 許可された検証だけを定義し、修正完了条件を明確化 |
| 1級 | 複合ケースのエンドツーエンド・ポートフォリオ | T/Bの片軸を選択し、初段審査への不足ギャップを説明 |

## 段位別の昇段試験

| 昇段先 | 必須課題 | 審査で追加する要件 |
|---|---|---|
| 初段（黒帯） | 一つの複合ケースをスコープ確認から安全な分析、Proof、業務影響、修正・再テスト計画まで完成 | T≥2かつB≥2。技術者向け再現説明と意思決定者向け要約の両方。二人の独立審査員 |
| 2段 | 曖昧な制約を含むケース、複数の修正選択肢、残余リスク台帳 | T/B各3。複数成果物と、実務での修正確認または同等の合成追跡 |
| 3段 | 複数チームが関わる共通原因・再発防止のケース | T/B各3。合意形成、所有者/指標、ピアレビュー対応 |
| 4段 | 2つ以上のシステム境界を横断する設計レビュー | 複数チーム/製品で再利用可能な制御と測定結果 |
| 5段 | 組織横断プログラムの投資・優先順位・運用移行の机上審査 | 技術と経営の両方に対する選択肢、費用、残余リスク、成果の追跡 |
| 6段 | 長期的な改善ポートフォリオと失敗/副作用の事後レビュー | 独立レビュー、前後測定、複数環境での採用証拠 |
| 7段 | 公開可能な方法・標準・防御改善の追試資料 | 複数組織からの採用/追試と業界への影響を確認 |
| 8段 | 国際/複数分野の協働による成果と反証記録 | 独立した外部評価、再利用可能な公開記録、後進育成 |
| 9段 | 分野の実践を変えた長期成果の証拠一式 | 追試・採用・副作用を複数年で確認。3名以上の独立審査員 |
| 10段 | 候補者推薦、公開実績、第三者評価、長期的な公共利益を含む個別審査 | 5名以上の独立審査員による全会一致。名誉位であり雇用等級ではない |

高段位候補は、機密の顧客成果を公開する必要はありません。証拠の存在・期間・役割を第三者が限定的に確認し、公開版は秘匿化した要約にできます。

## 採点ルーブリック

| 項目 | 配点 | 満点相当の状態 |
|---|---:|---|
| 技術判断（T） | 20 | 根拠に沿い、境界・仮定・限界・安全な確認を正確に扱う |
| 事業判断（B） | 20 | 事業影響、利害関係者、選択肢、優先順位、残余リスクを結びつける |
| Proofと報告 | 20 | 出所、時系列、再現性、信頼度、秘匿化があり、観測と推測を分ける |
| 経験と継続的インパクト | 15 | FTE期間と本人の役割が確認でき、成果の継続性/再利用性を示す |
| 口頭説明とレビュー | 15 | 反証に誠実に応答し、更新した判断を記録し、読者に合わせて説明する |
| 倫理・協働 | 10 | 権限、プライバシー、開示、利益相反、他者への配慮を守る |

各項目は0–4の行動アンカーで評価し、点数へ換算します。0=欠落または危険、1=大幅な支援が必要、2=限定範囲を独立して完了、3=曖昧さを扱い他者を支援、4=再利用可能な成果を作り独立検証を受ける。採点者は根拠となる提出物・観察を記録します。

## 出題、追試、異議申立て

- 問題バンクは学習目標と危険度で分類し、同じ難度の別シナリオを使う。採点基準と安全条件は公開し、問題の正答キーは公開しない。
- ケースは架空の組織・ドメイン・ログを使う。外部送信や実サービスへの接続を必要とする問題は採用しない。
- 試験官は受験者の直属評価者だけで構成しない。利益相反を申告し、必要なら交代する。初段以上は2名以上、高段位は表の人数を満たす。
- 結果には各軸の評価、根拠、次に学ぶ項目を含める。本人は結果通知後30日以内に独立再審査を申請できる。
- 不合格時は改善フィードバックを返し、最低30日後に別ケースで追試できる。安全ゲート違反は先に是正学習を完了する。
- 個人情報、本人確認書類、未公開報告、機密顧客資料は試験記録と公開プロフィールに含めない。初段以上の本人確認は資格確認のみで、得点化しない。

## 現行実装について

これは公開された試験設計です。現時点で、独立試験官の登録、問題バンク運営、本人確認プロセス、採点者間一致度、異議申立てシステムは稼働済みと確認されていません。したがって実際の認定運用開始を告知する資料ではありません。導入前に運用責任者、プライバシー/法務レビュー、採点者校正、試行評価を整えてください。
