# Dojo 企業研修・キャリア育成ガイド

版: 2026-10-10 / 対象: セキュリティエンジニア志望者、開発・運用エンジニア、企業のセキュリティ責任者、人事・育成担当者。

## 1. 提供範囲

日英の教材、ワークブック、合成ケース、短編動画、講師ガイドと本運用テンプレートを利用できます。現行演習は机上演習です。講師・日程・人数・成果レビュー・料金は個別合意が必要です。企業管理画面は既存企業の owner/admin による受講者・確認済み進捗・評価の記録に対応します。SSO、LMS連携、SCORM/xAPI、自動学習履歴、監督付きオンライン試験は未提供です。職務能力の全領域、就職、外部資格、CPE付与、昇段を保証しません。

## 2. 目的と入口

| 対象 | 入口 | 到達を確認する成果物 |
| --- | --- | --- |
| 未経験・専門職志望 | 基礎、許可、用語、ログの読み方を確認 | スコープ票、観測ノート、基礎確認 |
| 開発・運用経験者 | 既存経験と不足領域の棚卸し | 脅威モデル、エージェント方針、修正計画 |
| 現職のセキュリティ担当 | 合成ケースの事前評価から開始 | 再現可能な報告、証拠台帳、他者レビュー |
| 企業・人事 | 職務要件と育成対象を決定 | 育成計画、集計評価、30/60/90日の支援計画 |

SOC、アプリケーションセキュリティ、AIセキュリティ、運用などの職務は方向性です。実技ラボや実インシデント対応の経験を、この教材の修了から推定しません。必要な実務経験は職場の承認済み育成計画で補います。

## 3. パイロット導入票

以下を顧客と合意してから講師進行型の研修を開始します。

- 育成責任者 / 技術レビュー担当 / 人事窓口 / 講師 / 受講者への問い合わせ先
- 対象職務 / 人数 / 既存経験 / 言語 / アクセシビリティ / 使える時間
- 達成したい判断・成果物 / 事前評価で確認する不足 / 対象外のスキル
- Foundation 2時間、Practitioner 1日、Cohort 4週間、個別設計の選択
- 実施日 / 再提出期限 / レビュー担当 / 評価結果の伝達方法
- データ持込み可否 / 保存場所 / 閲覧者 / 保存期間 / 削除責任者
- 費用と成果物、講師提供の有無、受入基準、キャンセル条件

合成データを既定とします。顧客コード・個人情報・認証情報は、取扱いと必要性を書面で合意するまで収集しません。公開サイトに回答や証拠を送信するフォームはありません。

## 4. 学習と評価の運用

1. **事前確認**: 基礎質問と短い合成ケースを使い、自己申告とレビュアー判断を分けて記録。経験年数は背景情報とし、免除や自動昇段には使わない。
2. **学習**: ワークブック → 合成ラボ → 報告記入票。動画は導入用の短編であり、十分な実技経験の代替ではない。
3. **最終課題**: 範囲票、脅威モデル、権限方針、証拠台帳、修正・再確認計画、管理者向け要約を提出。
4. **レビュー**: 同一基準で領域別評価。実施できない操作を実施済みと書いた成果物は訂正対象。評価者が観測できない能力は「未観測」とする。
5. **再提出**: 指摘、修正内容、確認日、残る不足を記録。異議申立ては別レビュアーが確認し、最初の判断と理由を保持。
6. **職場育成**: 30日で承認済み観測課題、60日で修正提案、90日で他者レビューなどを担当者と合意。実環境の作業許可は研修とは別に取得。

## 5. 領域別ルーブリック

| 領域 | 確認対象 | 技術レビュアーと管理者の役割 |
| --- | --- | --- |
| 許可・安全 | 明示した対象・手法・期間・停止条件、最小権限、承認判断 | 技術責任者が必須項目を判定 |
| 調査・証拠 | 観測と推測の区別、再現性、証拠の完全性、限界 | 技術レビュアーが報告を追跡 |
| 修正・事業判断 | 影響、優先度、担当、受入条件、残余リスク | 技術責任者と管理者が判断の整合を確認 |
| 説明・協働 | 要約、口頭説明、機密保護、レビューへの対応 | 講師と管理者が観測した行動を確認 |

各領域は **支援が必要 / ガイド付きで実施 / 独力で実施 / 他者をレビュー**。未観測は別欄。安全必須項目の不合格は他の点数で補填できません。コースごとの受入水準は事前に合意し、最終課題を見た後に変更しません。

## 6. 評価記録テンプレート

| 項目 | 記入内容 |
| --- | --- |
| 記録ID・教材版 | 内部の別名ID、教材版、ケースID |
| 評価日・評価者 | 事前 / 事後 / 再提出の区別 |
| 成果物参照 | 社内合意済みの保存先、閲覧権限 |
| 4領域 | 水準、判断理由、未観測領域 |
| 安全必須項目 | 合格 / 不合格 / 未観測、具体的理由 |
| 次の育成課題 | 不足、支援者、期限、再確認条件 |
| 同意・共有範囲 | 本人への説明日、集計の共有先 |

受講修了、職務スキル、貢献ランキング、級・段の審査を分けます。初段の黒帯は技術とビジネス両軸の実務基礎、二段以上は両軸を統合した実践力を求めます。コース修了だけで段位を発行しません。

## 7. 人事・管理者向け集計

報告項目: 対象人数、事前/事後レビュー完了人数、領域別水準の分布、安全必須項目の未達人数、再提出の完了人数、残る育成課題。母数と未観測を必ず併記し、任意の脱落者を除いて改善率を大きく見せません。満足度と能力評価は別指標です。金銭効果や事故削減は、この机上演習から推定しません。

人事評価や採用に利用する場合は、職務関連性、合理的配慮、本人への説明、異議申立て、社内方針を別途確認します。公開ランキングへの参加や本名公開を受講条件にしません。

## 8. 品質管理と更新

教材版・変更日・所有者・根拠資料を保持。合成ケースと解答例、講師説明、採点基準に矛盾がないか公開前レビューを行います。講師間で同一の匿名化成果物を採点し、判断が異なる箇所を調整します。誤りは修正履歴と受講者への案内に残し、旧版で修了した人の記録を黙って書き換えません。

参照: [カリキュラム](enterprise-curriculum.md)、[ワークブック](learner-workbook.md)、[講師ガイド](facilitator-guide.md)、[合成ラボ](lab-pack.md)、[コンピテンシー](competency-map.md)、[昇級・昇段](promotion-exams.md)。
